Naked Lunch 裸のランチ
Na
ked
Lu
nch
どんよりとした曇り空が写る水面に、
散った桜の花びらがゆっくりと
流れてゆく。
生者の出逢いと死者との別れ。生者は語り死者は沈黙する。
狐の嫁入り
狐の嫁入りとは天気雨のことを指すが、本州から九州地方にまたがる地域の民間伝承では嫁入りの行列に似た連なった怪火をいう。この写真は近所の稲荷神社で夜間に撮影したもので、直前に雨が降り、なんとなくそのことを思い出した。時として人は、あやかしとの境界にたたずむことがある。
2017/01/24
水のある風景
夜はいつの間にか忍び寄り、街を静寂に導いていく。
わたしは雪の日と夜が好きだった。
暗
い
夜の境内に微かな雨だれが響く
サイトタイトルの『Naked Lunch』はウィリアム・バロウズの著作名で、『スキャナーズ』や『ザ・フライ』などのデービット・クローネンバーグ監督が映像化させた。前作の『戦慄の絆』が良かったので期待して観にいったら……。鳴り物入りだったんだけどね。一貫したストーリー展開があるわけではなく、話が唐突だし、意味不明の映像が続くだけの、むしろ小さなプロットを組み合わせた積木のような感じがした。ただ、よくよく考えてみると人生はそんなもので、人間は合理的に生きていないし、また生きていける訳でもない。あんな感じにしようと思って名付けた。
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車を購入するとすぐに数人の悪友が集まり、夜の街へ、山へ、あるいは海に繰り出した。時には、霊が出るというトンネルや森などにも行った。
朽ちた人気のない
夜
の
ド
ラ
イ
ブ
イ
ン
オレンジ色の街灯
迷
路
赤
く
点
滅
す
る
信
号
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𠮷次 幹信
黄色い
照
明
足元がみえない暗い階段
闇夜に浮かぶ燈籠
ラ
ビ
リ
ン
ス
行き止まり
車で夜のまっくらな森を抜けると、雨上がりの、濡れたアスファルトに、信号の赤い光が写っている。一時停車するが、何も来ず、誰もいない。一人でラジオから流れる音楽を聴いていた。何となく、車を走らせることを止め、時間が流れていくことを楽しんだ。誰も邪魔をしない。